ビジネスホンをBluetoothハンズフリー化
弊社は、「No More Telephone! 時間大切!! 」というスローガンを掲げ、出来るだけ電話を使わない業務スタイルを提案しています。
しかし現状では、相手側の問題もあり電話を頻繁に使わざる得ないのも事実です。
例えば電話応対するコールセンターなどです。インターネットに不慣れな人を対象にした業務なので、この業態はしばらくなくなることはないでしょう。
しかしそれ以外の業務は電話対応がメインの仕事ではないはずです。電話の負担は最小限にして、少しでも本来の仕事に集中できるようにすべきだと考えています。
業務上電話をしなければいけない場面では、電話中にパソコンや資料を見ながら話しをしたり、メモを取ったりすることがほとんどです。
携帯ならBluetoothで両手が使える状態で通話ができるのに、なぜビジネスホンは未だにBluetoothに対応しないのか、と思うことがないでしょうか。
ビジネスホンを売っている自分が思いますし、お客様にはその点とても不便なもの売っている、という自覚があります。
なぜビジネスホンにBluetoothが着かないのか・・・
ビジネスホンは電話であります。電話の発明はエジソンやベルの明治時代にさかのぼりますが、そのころの電話の設計がいまのビジネスホンにも影響をしています。電話機の受話器の置台には、フックスイッチがついていて受話器が上がった状態か下ろした状態かを判別しています。受話器が上がった状態を「オフフック」、受話器を下した状態を「オンフック」と言いますが、これは電話が発明され電話サービスがアメリカで始まった頃、交換手への通話開始・終了合図を送るための仕組みでした。そのころの流れのモノが今でも使われてり、現在のビジネスホンや据置型電話でも基本的にこのフックスイッチにつながったリレーで受話・終話の判定を行っています。
このデジタル時代でも物理スイッチ&リレーで受話・終話の判定を行っている事になります。
昨今のビジネスホンは「スピーカー」ボタンがあり、受話器を置いた状態でもハンズフリーで通話できるようにはなっています。だから電子リレーでフックスイッチは動いている、ということだからBluetoothもつながりそうなのですが、そうはなっていません。Bluetoothをつなぐためには、受話器・スピーカーハンズフリー・Bluetooth用の3経路のリレーも付けないといけなですし、3つもあると受話・終話判定を設定で切り替えないといけない、という問題もあって実現していません。またビジネスホンメーカーでBluetooth対応の専用電子リレーのICチップを開発しなければならず、それをメーカーがしていない、というのが現状だと思います。
この辺り、ビジネスホンの不便さを解消する重要要素だと思いますので、ビジネスホンメーカーに頑張ってほしいのですが、ビジネスホン自体かなり古い枯れた技術で技術革新がない世界なのですが、こんな少しの改善で使い勝手はよくなると思うので改善してほしいところなのですが・・・
ビジネスホンにBluetoothハンズフリーを付ける方法
こんなビジネスホンなのですが、Bluetoothのハンズフリーを付ける方法はあります。それがPoly(旧Plantronics)製のVoyager 5000オフィスシリーズです。
これはビジネスホン受話器にBluetoothハンドセットを取り付けて利用します。受話器を置いたまま、Bluetoothイヤホンで通話が可能です。ただし一般的なビジネスホンですと、このようなハンズフリーBluetoothを取り付けるためには、主装置のデータ設定が必要になりますので、ご利用の際はビジネスホン保守業者へお問合せください。取付は受話器のついている固定電話・ビジネスホンであればほぼほぼ全て動きます。接続取付も簡単でだれでもできます。接続方法を記したマニュアルの抜粋です。
ビジネスホンにBluetoothハンズフリーを使った場合の受話・終話
上記のBluetoothイヤホンを使った場合、受話・終話のスイッチはビジネスホンのフックボタンか「スピーカー」ボタンになります。つまり電話機の操作をしないと、電話に出られないし、電話を切ることもできない、ということになります。
着信時にBluetoothイヤホンに着信音が鳴るわけでもありません。
それを解決するためには、ハンドセットリフターというものを電話機と上記Bluetoothイヤホンに取り付けます。
取付自体はとても簡単です。電話機にハンドセットリフターを両面テープで張り付けて、マニュアルにある通り接続するだけです。
これがあれば、着信時にBluetoothイヤホンに着信音がなり、電話にも出られ、電話も切ることができます。
ハンドセットリフター HL10の使用時に注意すること
ハンドセットリフターを使う場合、問題になりそうな事を列挙します。
- 着信判定をビジネスホンの着信音で行っているため騒音が多い場所では着信呼び出しは利用不可
- 電話機に両面テープでハンドセットリフターに取り付けるので、電話機の形状によっては取付不可
- 物理的に受話器を持ち上げるので、受話器の形状によっては受話器を正しく上げ下げできない
- ハンドセットリフターやBluetoothイヤホンを設置するため場所が必要
1.着信判定をビジネスホンの着信音で行っているため騒音の多い場所では着信呼び出し利用不可
ハンドセットリフターの本体には、マイクがついていて着信判定はこのマイクの集音レベルに依っています。ですので、騒音がする工場などでは常に着信状態なってしまいます。音楽を大きな音で聴いている場合にも着信判定することがありますので、注意が必要です。
2.電話機に両面テープでハンドセットリフターに取り付けるので、電話機の形状によっては取付不可
3.物理的に受話器を持ち上げるので、受話器の形状によっては受話器を正しく上げ下げできない
ハンドセットリフターの取付は両面テープで行います。電話機の形状によっては取付が出来ません。また受話器と電話機の間にリフターを入れる形になりますので、受話器を置いた状態で隙間がない電話機(下記)のような電話機には取付ができません。取り付けれたとしても、正しく受話器の上げ下げができるかどうかは、実際につけて確かめるしかない、という問題もあります。
Bluetoothイヤホン、ハンドリフターの使用感や音質を確認したい方へ
弊社ではデモ用のハンドセットリフターをBluetoothイヤホンを用意しています。
デモ用の機材を購入して思ったのが、Bluetoothイヤホンの置台やハンドセットリフターは以外に場所をとります。また音質や使用感なども実際に気になるところだと思います。ちなみに弊社で扱っているサクサのビジネスホン「PLATIAⅡ」の据置型電話機では問題なく取付でき受話器の上げ下げもできました。音質も問題ありませんでした。
もし購入前に使用感を試したいという方は、既存の電話機にも取り付けて試すことも可能です。
往復送料のみのご負担でデモ機の貸し出しも行っていますので、下記よりお問合せください。