鉄筋コンクリート分譲マンションにWIFI基地局を取付
鉄筋コンクリート構造の分譲マンションにWiFi基地局を接地しました。2台あった家庭向けWiFi基地局の調子が悪くYouTubeなど動画視聴でよく止まるため、法人向けのWiFi基地局を中央付近の廊下天井に取り付けました。
取付完了イメージはこのような感じです。部屋の中央につけましたので、全ての部屋で安定してつながるようになりました。
天井裏はスペースがあり、24時間換気システムの保守用点検口もありましたので、配線が可能でした。天井裏の様子は下記の様になっています。
天井裏にケーブルを通す穴あけ位置を決める
ルータのある部屋から天井裏にLAN配線を通したのですが、壁を立てるために軽量鉄骨や木材があるので、その間の壁に穴をあけなくてはなりません。表からは木材・軽量鉄骨の位置が分からないので、下記ような工具を利用して穴を空ける位置を決めます。
壁に穴を空けるのは簡単です。だいたい石膏ボードですのでドライバーでゴリゴリやるだけでも穴をあけることができます。LAN1本通すだけなので、小さな穴でOKです。穴の位置が目立たないよう部屋の隅の方にあけました。
天井裏にLANケーブルを配線する
さて穴をあけてからLANケーブルを天井裏に通すわけですが、天井裏を通線する工具は下記になります。
スルーラインにLANケーブルをテープで縛り、点検口やダウンライトの照明口からフィッシャーを入れてケーブルをつかんで配線をします。手先しか入らない天井裏ですので、このような通線工具は弱電工事業者は必需品になります。
LANケーブルにRJ-45コネクタを圧着する
配線が終わったら、LANのコネクタ(RJ-45)をケーブルの両端に取り付けます。RJ-45の専用圧着工具でコネクタを取付します。使用した工具・コネクタは下記になります。
工事で使用するLANケーブルの規格について
弊社で工事で利用するLANケーブルはエンハンスドカテゴリー5(以後Cat5e)を利用しています。昨今はカテゴリー6(以後Cat6)を希望されるお客様が多いのですが、Cat5eの方がケーブルが細く曲げやすいため配線がしやすいのでCat5eを使っています。Cat6は芯線の間にセパレータがあるためケーブルが太くなっています。しかしLANケーブルの規格としては、Cat5eも1000Base-Tまで対応しているので、実際の使用上Cat5eで全く問題ないです。ただCat6と書いてあるケーブルも1Gまでしかリンクが上がりません。10GBase-Tでリンクが上がるCat6Aはケーブルが全く異なります。RJ-45のプラグも異なり単価も非常に高いです。データセンターや企業内の基幹LANで使用するスペックなので、一般家庭にはオーバースペックでしょう。たまに一般家庭でCat6A希望の配線工事を依頼される方がいますが、ドラムも非常に大きく配線が通らないので、工事不可で回答させてもらっています。